【おばあちゃん いっぱい長生きしてね】

『おばあちゃん、
 (甥たち=ひ孫の写真を指差して)この子たちはだ〜れ?』
『     ??     』
 
そこで、横から母が会話に入ってくる。
『神奈川のおばちゃんの名前は?
 ほら〜、おばあちゃんの娘さんだよ〜?』
『    ????    』

息子である父のことは『おとうさん』で
嫁である、母のことも『おかあさん』で(^^;)
当然もうひとりの内孫である妹の名前も出てこないのだ、が

何故か、私の名前だけは ちゃ〜んと『フレーバーさん』だと。
『おばあちゃん、どーして、私の名前だけは忘れないで覚えている?』
『   ??????   』

甥たちがいる間は 居間には
路上詩人の如く味わいのある、にいにいの書いた甥一家の名前が並んでいた。
かわいくて、かわいくてぴったりくっついていたいひ孫たちでさえ
数日会わないと、既にすっかり名前を忘れ去っている。
わたしは初孫だから、やっぱりかわいいのか・・・
いや、それとも やっぱり怖い存在だから忘れないのか!?

ん・・・でも、いちばん意地悪で怖いのはやっぱりおとうさんなのだ。
私や母がこちらから『おはよう、おばあちゃん』と言わないと
自分からは絶対に挨拶をしないのに
そのこわい息子には
毎朝感心に『おはよう、おとうさん』を忘れない(^^;)
息子は既に息子ではなく、祖母にとっては『おとうさん』なのだ。
もうすっかり、まるで子供だ。
手のかかる大きな子供。
母など、一番苦労して、一生懸命世話しているのに
名前すら思い出してもらない。
なんとも気の毒な話だ。

ぼけばあちゃんとの生活は気長に、のんびり・・・これしかない。
そうとは知っていても、やっぱり苛々してしまう。
老人介護に疲れたご家族の、不幸な事件が相次いでいる。
我家もそんなことにならないよう、
ありとあらゆるサービスを利用して なんとか過ごしている。
数年前に50代の心臓だ、と ドクターに太鼓判を押されている、
うちのばあばは間違いなく長生きさんだ。
この先のお付き合いの仕方について、
私もすこしずつ勉強していかないといけないんだろう。

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